· 

シアトル観光

シアトル観光

9月10日から15日までの5日間、ベスト・ハクショニストの副賞でいただいたアメリカの認証林を見学するという名目のシアトル観光に行ってまいりました。

<1日目>

8時間ほどのフライト後、現地時間午前11時頃無事シアトル・タコマ国際空港に到着。

しかし入国審査で長蛇の列。結局2時間半も待たされてしまいました。アメリカはやっぱりテロ対策などで入国審査が厳しいんですね~。

ウェストレイクパーク

空港から電車で約40分、ヘトヘトになりながらもようやくシアトルの中心街に到着。

ウェストレイク駅前の広場でたいして美味しくもないホットドックと日本では見たこともない不味いコーラを飲みながらホッと一息ついているところです。

パイクプレイスマーケット

お腹を満たしたらさっそく市内観光。まずはシアトル一番の人気スポット「パイク・プレイス・マーケット」へ行ってみました。

パイクプレイスマーケット レイチェル

マーケットのマスコット的存在のブロンズ像「レイチェル」さん。ブタの貯金箱になっているそうです。

ガムウォール

「世界の不衛生な観光スポット第2位」に選ばれたことのあるというガムウォール。

噛み終えたガムがレンガ壁に無数に貼り付けられています。汚いけどカラフルで甘味料の甘い匂いがするなんとも微妙な観光スポットですね。

スターバックス1号店

あのスターバックスコーヒーの一号店はここ↑なんだそうです。すごい行列でしたから並ぶの大嫌いな僕は当然スルーしました。

シアトル ダウンタウン

ダウンタウンの街並みはどこもお洒落で美しく見えました。

初日は疲れていたし時差ボケもあったので早めにホテルへ戻りました。

ホテル近くのスーパーマーケットで美味しそうなお惣菜とビールとワインを買いこんで、部屋で晩酌してからすぐに寝ました。

 

<2日目>

この日はアメリカの認証林を視察してくるというこの旅唯一の課題を実行する日。

現地に駐在しておられるビリー伊藤さんに朝7時にホテルまで車でお迎えいただき、いざ出発!

シアトル観光

目的地はロングビューという田舎町。シアトル中心部からハイウェイで2時間半のドライブです。

ウェアハウザー社

目的地のウェアハウザー社さんの事務所に到着。

ウェアハウザー社は森林の育成と伐採、原木、建築用資材等の森林製品の製造、流通および販売を主な業務としている国際的な森林製品供給会社なんだそうです。

まずは事務所内で30分ほどレクチャーを受けました。

今まで認証林の事についてなんとなくしかわかっていませんでしたが、ここで詳しく解説していただいたおかげで初めて深く理解する事ができました。

その後、ピックアップトラックに乗って実際に認証林を見学するツアーに参加させていただきました。

ツアーと言っても案内役のこの方↑と通訳のビリー伊藤さん、それに僕ら夫婦2人だけですけどね。

ウェアハウザー社

広大な工場敷地内には材木がゴロゴロと転がっています。ほとんどがダグラス・ファー(米松)だそうです。

この材はここでSPFの2×4材や集成材などに加工されます。日本にもたくさん輸出販売しているそうです。

ウェアハウザー社

事務所から車で40分ほど移動し、ウェアハウザー社所有の広大な森林に入っていきます。

ウェアハウザー社 認証林

ここから一望できる山々はすべてウェアハウザー社所有のものだそうです。

ウェアーハウザー社が所有する商業用森林は世界最大の規模だそうでアメリカで所有する森林は1320万エーカー、九州と四国地方を足したくらいの広さになるそうです。規模が大きすぎてあまりイメージがわいてきません。

ウェアハウザー社 認証林

毎年の伐採は全所有林の2%程度にとどめ、伐採後は24ヶ月以内に99%のエリアで新たな木が植えられるそうです。いわば木の畑ですね。

植える→育てる→伐る→植える→・・・ このサイクルを永遠に繰り返すことが持続可能な社会を作るのだと認識しました。

ウェアハウザー社 認証林

途中には細い丸太(間伐材)が山のように積まれています。これらは建材としては使えないので細かく砕いてウッドチップにしたり紙の原料にしたりするそうです。無駄がないですね~。

ウェアハウザー社 認証林 ダグラスファー原木

こちらの丸太↑は直径60センチ以上あるので建材になります。40年ほどかけてこれくらいの太さに成長させるようです。

この巨大なユンボの先端に取り付けられた機械は丸太の枝を落としながら長さを切ることができます。

別の所では丸太をトレーラーに積み込む作業をしていました。

ウェアハウザー社 認証林

近くで見るとかなり巨大で迫力ありました。

とても効率的に作業されているのを見て、これでは日本の林業は全く歯が立たないんだろうな~と感じた次第です。

ウェアハウザー社 トレーラー

こういうトレーラーが何台もあって、それが一日に工場まで何往復もしているんだとか。

この丸太は太くて質が良い一等級の材なので日本向けに丸太のまま輸出するそうです。

ウェアハウザー社

一日中お世話になったビリー伊藤さん(左)と記念撮影。

ウェアハウザー社 認証林

環境面、経済面すべてにおいて合理的で非常に優れたシステムを構築されているアメリカの認証林を日本ですぐにそのまま真似するのは不可能だとは思いますが永い年月掛けてでも日本ならではの持続可能な林業をいつか普及させなくてはならないと感じました。

 

普通ではめったに見ることのできない珍しいものを見学出来て、しかも天候にも恵まれて最高に楽しい一日をすごすことができました。

ウェアハウザー社さん、並びに一日中案内と通訳をしてくださった伊藤さんに感謝です。

 

<3日目>

前日の認証林を視察する任務を完了し、さぁ、これからは完全にフリーです。

ゆっくりシアトルの街を観光しましょう。

スペースニードル

まずはコテコテの観光スポットスペースニードルへ。

おのぼりさんはひとまず高いところに上りたくなるもんですよね。泊っているホテルから歩いて10分ほどの所にありました。

スペースニードル展望台

この日は朝から天気も良くて最高の景色を堪能できました。ダウンタウンの高層ビルの向こう、ひょうたんビトの手の下あたりにうっすらとマウントレーニアが見えます。富士山のように美しい山です。

スペースニードル展望台

こちら側は高級住宅地のエリアです。シアトルはすごい大都会と緑豊かな住宅街がバランスよくコンパクトにまとまった魅力的な都市ですね。

いつかこんな街に住んでみたいな~。

シアトル ハーバークルーズ

次はエリオット湾を一時間かけて周遊するハーバークルーズ。

シアトル ハーバークルーズ

海から眺めてもきれいな街だな~。

スターバックス・リザーブ・ロースタリー&テイスティング・ルーム

インスタグラムで知り合ったシアトル在住の @seattlepetphotographer72 さんともはじめましてなんですがお会いすることができました。

「シアトルに来たらコーヒーおごるよ」ってメッセージくれていたので現地で待ち合わせしてお会いしてきました。

スターバックス・リザーブ・ロースタリー&テイスティング・ルーム

ここは彼女が行きつけのスターバックスの高級カフェ「スターバックス・リザーブ・ロースタリー&テイスティング・ルーム」

スターバックス・リザーブ・ロースタリー&テイスティング・ルームとひょうたんコビト

彼女は日本語は全く理解できないみたいだし、こちらも英語が全くダメなのでグーグル翻訳機がかなり役に立ちました。

けど、ひょうたんビトが世界進出を目指すならもうちょっと英語が話せるようにならないとダメだな~と痛感しました。

 

ひょうたんビトの大ファンでいてくださる彼女にひょうたんコビトをプレゼントしたらすごく喜んでくれました。

スターバックス・リザーブ・ロースタリー&テイスティング・ルーム 記念撮影

彼女は犬の写真家です。犬好きの方はぜひ彼女のインスタグラム @seattlepetphotographer72  をご覧になってみてください。

シアトルで暮らす可愛いワン子たちがたくさん出てきますよ。

ザ・クラブ・ポット 看板

この日の夕飯は、これも人気観光スポットである「ザ・クラブ・ポット」を選択しました。

ザ・クラブ・ポット
ザ・クラブ・ポット

新鮮なシーフードをボイルしたやつを手づかみで食べる野蛮な料理。カニの甲羅は木槌で叩き割って実をほじくり出して食べます。

繊細な僕には最も向かない料理。でもそれなりに美味しかったです。…けっしてディスってはないですよ。

 

<4日目>

この日も一日中フリーなので電車で少し郊外に行ってみる計画です。

Portage Bay Cafe

その前に腹ごしらえ。ホテル近くの人気店「Portage Bay Cafe」で美味しいパンケーキをいただきました。これはマジで美味しい。

昼間はかなりの行列ができるらしいですがオープン直後に行ったのでまだ空いていてラッキーでした。早起きは三文の徳です。

アマゾン本社

通勤途中のビジネスマン達を横目にブラブラ朝散歩中、面白い建築物を発見。アマゾン社屋にある植物園だそうです。いちおう記念撮影。

リンク・ライト・レイル

シアトル市内を走る唯一の電車、リンクライトレイルに乗ってちょっと郊外に出てみます。

ワシントン大学

ワシントン大学です。全米でもトップランクの大学みたいですね。

ワシントン大学のリス

大学の構内にいたリス。人慣れしていてすぐ近くまでヒョコヒョコ寄ってきてくれました。「食べ物は無いよ」って言ったらさっさと他の所へ行ってしまいました。

ワシントン大学

緑豊かで落ち着いた大学構内を散策。

こんな素敵な大学で勉強していたら僕も今頃はもっと別の素晴らしい人生を送っていたんだろうな~としみじみ思いました。

ボーイング社航空博物館

次はバスを乗り継いでボーイング社の航空博物館まで行ってみました。

ボーイング社航空博物館

ひょうたんコビトも楽しんでます。

ボーイング社航空博物館

昔の飛行機工場を再現した建物内。当時は木製だった飛行機本体を作るのに使われていた木工機械が展示されていました。

でも、どれも今僕が使っている機械と大差ないじゃないですか!木工機械っていうのは飛行機と比べるとほとんど進化していないんだな~、しかも構造は万国共通なんだな~。といろいろ発見がありました。飛行機を見るより木工機械を見ている時間の方が長かったかも。

パイオニアスクウェア

またバスで移動。シアトル発祥の地であるパイオニアスクウェアに行ってみました。

歴史的なスポットなんでしょうが今はホームレスの人がたくさんいて、なんだかちょっと怪しい雰囲気の場所でした。

ダウンタウンの賑わいとは裏腹にここら辺はかなりさびれてしまっているようです。光があれば影があるという事ですね。

前々日、ビリー伊藤さんが教えてくれたのですが、シアトルの街は今、景気がとても良いのですがその分、急激に地価が高騰してしまいホームレスが一気に増えてしまって社会問題になっているんだそうです。これはどこの都市にでもあることですが非常に難しい問題ですよね~。

 

ホームレスの方たちには申し訳ないのですが、ここにあまり長居するとちょっとやばそうだったので写真だけ撮って早々に退散しました。

Tモバイルパーク

本日のメインイベントはセーフコフィールド改めTモバイルパークスタジアムでの大リーグ観戦。

この日の先発は偶然にも菊池雄星投手でした。

菊池雄星投手

これで雄星君がホワイトソックス打線をばっちり抑えてくれてマリナーズが勝利してくれたら万々歳だったのですが…

Tモバイルパーク スコア表

結果はご覧の通り↑

ホワイトソックス打線にめった打ちにされて雄星君は3回で降板。…期待していたのにガッカリです。

Tモバイルパーク

まぁ、それでも念願の大リーグを生で観戦することが出来てすごく幸せです。

 

<5日目>

最終日です。

ホリデイ・イン・カフェ 朝食

ホテル近くのカフェで朝食。朝から山ほどイモを食いました。

飛行機が午後2時頃発なので午前中にお土産を買ってから早々にタコマ空港へ向かいました。

帰国

短期間の滞在だったのでウェアハウザー社の認証林を見学する以外はメジャーな観光地をめぐるだけで終わってしまいました。

それでも十分に楽しい充実した時間を過ごすことができました。

 

PEFCの関係者の皆さん、特に今回の旅行のすべての手配をしてくださった高原様にはたいへん感謝しております。

本当にありがとうございました。