キッチンとダイニングを間仕切って両面から使えるキッチン収納を愛川町のS様邸に納めました。
S様邸はおそらく昭和40~50年代に建てられたであろう少しレトロな内装の雰囲気を持つお宅でした。アーチ状の出入り口なんて当時はみんなが憧れるようなデザインだったんでしょうね。いや、今は逆にあまり見ないから新鮮な感じがして素敵です。
その内装の雰囲気にもなるべく合わせるように、少しクラシカルなスタイルで製作しましたよ。
元々ここには新築した当時から造り付けの食器棚が入っていました。素材は無垢材ではありませんでしたから長年使っているうちに突板がはがれたりしてだいぶみすぼらしくなってしまっていました。(事前にその古い家具の取り外し工事も手伝わせていただきました。)
こちらはダイニングルーム側から見たところです。テレビ台を組み込んだ大きなカップボード(食器棚)ですね。かなりたくさんの食器が入りそうです。素敵な器などを飾ったりもできるようにガラス扉が多めです。ガラスはブラウン色の面取り加工した高級感のあるガラスを選んでいただきました。地震対策ですべてのガラスに飛散防止フィルムを貼っています。テレビもピッタリサイズで入っています。S様邸の応接間(リビング)にはもっと大きなテレビが置いてありましたがここでは普段食卓で見るための小さめのテレビが入るようにしました。
こちらはキッチン側から見たところで割とサッパリしていますね。ガラス扉のところは仕切り板無しなので両面から食器類を出し入れできるようになっています。表面と裏面、見比べると構成がいろいろと違っていて複雑な作りになっているのがお判りいただけると思います。
ダイニングテーブルはこんなレイアウトで置かれました。これなら食卓の準備がしやすそうですし、テレビもちょうど見やすそうな位置になりました。
素材:ナラ無垢材、突板合板
仕上:着色、ラッカー塗装仕上げ
サイズ:1790(w)×480(d)×1884(h)