相模原市のS様邸にダイニングテーブルセットとカップボードを納めてきました。
S様邸は新築のマンションで3月初め頃にこちらにお引っ越しされたばかりです。
本当は3月末にお引っ越し予定とお聞きしていたので、うちもそれに合わせた製作スケジュールを組んでいたのですが、マンション側の都合でお引っ越し日をだいぶ早くされてしまったんだそうです。
うちもそれを聞いて慌てて製作に入ったのですが、結果的にS様には新居に移ってから一カ月もお待たせすることになってしまいました。
S様にはひょうたん蔵のテイストをとても気にいっていただき、お引っ越しに合わせてダイニングセットとカップボードをまとめてオーダーしてくださっていたんです。ダイニングセットの方は別ページでご紹介させていただいておりますのでここではカップボードをご紹介させてもらいます。
マンション特有の柱、梁による壁の引っ込みに部分にすっきりとはまり込むようなサイズで設計しました。
幅150センチ、高さは天井いっぱいまであってかなりの迫力です。
一見、置き家具のような雰囲気で作りましたが収納ボリューム的にはもう壁面収納と言っても過言ではありません。
そしてほとんどをナラの無垢材で作ったので実際かなりの重量です。
搬入や組み立ても重くて結構きつかったです。
上下を分割してエレベーターにギリギリ入る寸法だったので助かりましたけど、あと5センチワイドが広かったら階段上げになるところでした。
実は組み付けしている時に、この家具の付属品を工房に置き忘れていたことに気づいてしまいました。
アホみたいですが僕はたまにこういった単純ミスをやらかしてしまいます。
一度工房に戻ってから、夜になってもう一度その部品を取り付けに来させてもらいました。
作業時間は10分もかからなかったと思いますが、夜のくつろいでいらっしゃる時間帯に大変申し訳なかったです。
2度目に伺った時にはこのカップボードのカウンター上に端午の節句のお人形が飾られていました。
もうこの家具がSさん家族の生活に早くも溶け込んできてくれているんだな~。と実感しました。
まだ赤ちゃんのAちゃんもダイニングテーブルを気にいってくれたみたいで、ご飯の後もテーブルからなかなか離れたがらなかった。と奥さんがおっしゃっていました。
僕が作業している間もずっとお母さんと一緒にエントラータチェアに座ってテーブルを撫で撫でしながら見守ってくれてました。嬉しいな~。
お兄ちゃんのK君は僕らが行くといつも「ひょうたん村さんだ~!」と言って出迎えてくれます。
「村じゃなくて蔵なんだけど・・・」って思いながら、まぁ、カワイイから許す。
僕が忘れ物したおかげで、この家具たちがSさん家族に自然と受け入れてもらえたのを見届けることができました。
素材:ナラ無垢材
仕上:オイルフィニッシュ
サイズ:1500(w)×450(d)×2240(h)