渋谷区のS様からご依頼いただいた愛猫「とらじちゃん」のための木製骨壺ケースのご紹介です。
まずはS様から最初にお問い合わせいただいたメールの一部をご紹介させていただきます。
亡き愛猫の骨壺カバーを製作して頂きたいと思いメールしました。
名前はとらじといいます。名前が男の子のようですが、とらじは、韓国語で桔梗の花という意味で女の子です。
20歳の時に甲状腺の病気にかかり、一日2回の投薬と通院を頑張り、22歳で旅立ちました。
外は嫌いで完全家猫だったので、これからもずっと家で一緒にいたいと思っております。
いただいたメールから、S様がとらじちゃんの事を本当に大事にかわいがっておられたのが感じとれますね。
とらじちゃんはもともとは保護された猫で、その当時から右目が見えておらず、その後に眼球を摘出手術されたそうです。
それでも普通の猫と何ら変わらず元気に生活できていたそうで、22歳というかなりの高齢まで生きたのだから立派です。
生前のとらじちゃんの画像も送ってくださっていました。しっぽが短くてかわいいですね。
とらじちゃんの画像からイメージして作った手のひらサイズの小さなケース。
遺骨の一部と残っていた毛を収納して、奥様がとらじちゃんといつも一緒にいられるように携帯するためケースです。
奥様に「イメージ通り!」と言ってとても喜んでいただけました。
ご自宅にお持ち帰りいただいた後、骨壺は桔梗柄の素敵な手拭いに包まれてすっぽりと無事に納まったようです。
納骨された後、S様が写真を撮ってキャプション付きで何枚か送ってくださいました。
写真もインテリアもとても良い雰囲気で素敵だったのでそのまま掲載させていただきますね。
一か月経って、突然S様からメールをいただきました。そこにはとらじちゃんそっくりな片目の猫ちゃんが写っていてビックリしました。
そういえばうちにいらした時にお話しされていたのですが、とらじちゃんを亡くされた後、あまりにも寂しくてインターネットの保護猫の紹介サイトを毎日のように眺めていたんだそうです。そうしたらたまたま片目の子猫を見つけてしまい「もしかしてこの子はとらじの生まれ変わりなんじゃないか⁈」とご夫婦そろって運命を強く感じてしまったんだそうです。
ただ、その時はとらじちゃんを亡くしたばかりだったのでS様夫妻もこの子をすぐに引き取ってあげる気持ちの余裕が無かったようです。
それからは早く里親さんが見つかってくれないかと気になって気になって仕方がなかったとのこと。
障害を持っているせいか、その後もなかなか引き取り手が現れなかったらしく、それを見かねてとうとうS様夫妻が手をあげて迎い入れることにされたんだそうです。
名前はポッコちゃん(1歳の女の子)だそうです。
とても優しいS様家族の一員として迎えられたポッコちゃん。
「これからは何不自由なく一生幸せに暮らしていけるよ」と先輩猫のとらじちゃんも近くで見守ってくれていることでしょう。
良い家族に巡り合えて本当によかったね。