愛川町のM様邸に納めたコンパクトサイズの二人用ダイニングテーブルです。天板に栗の一枚板を使っています。
元々は上の画像の左奥に写っている脚にこの一枚板が乗っかっている座卓でした。M様ご夫妻はこの座卓を食卓として長年使われていたそうです。
最近、奥様が腰痛持ちで立ち座りが辛くなってきたそうなんです。それで「そろそろ椅子の生活に切り替えたい。」と思ってうちにご相談にいらっしゃいました。
「一枚板の天板はとても気に入っているので、脚だけ新たに作ってもらうことができますか?」というご相談内容でした。
天板の奥行きが少ないので貫などの部材を付けてしまうと座った時に邪魔になってしまいます。でもそれが無いと天板が重いのでゆらゆらしてしまいます。それで脚だけでしっかり自立する3本脚形状にし、それを天板にボルト締めして固定する方法を取りました。これなら揺れることも無く安定していますし座った時に足元もスッキリです。
座卓だった時は天板下に棚板があって、そこに新聞や雑誌を置いていたそうですが、今度は肘掛け付きの椅子を収納する必要があるので棚板を付けることができません。それで脚の間にポケットを設けてそこにしまえるようにしました。
脚の部材は天板とあわせて栗の無垢材で製作しました。同じ材種でも色が全然違っていますが、経年変化で脚も次第に黄変していきます。
素材:栗無垢材
仕上:オイルフィニッシュ
サイズ:1320(w)×600(d)×700(h)