何か月か前に機械屋さんから安く譲りうけた中古の木工機械。日本精密機械工作というメーカーの超仕上げ面取り盤です。メーカー名も商品名もなんか仰々しいでしょ。でもそれだけ製品には自信あるんだろうな。
機械屋さんが「廃業する建具屋さんがあるんだけど、ひょうたん蔵さんでなんか欲しい機械ない?」って聞かれたんで「面取り盤はある?」って聞いたら即これをトラックに積んで持ってきました。
僕が思っていた面取り盤とは全然違う機械だったので「えっ・・・」と言葉を失いかけました。購入を躊躇っていたら機械屋さんもやばいと思ったらしく、だいぶ値を下げてきました。まぁ小さな機械でルックスも可愛らしいし、置いといてもそれほど邪魔にならないだろうと思ったので引き取ってあげることにしました。
機械屋さんはとにかく処分したかったんでしょうね。もっと値切ればいくらでも安くなっただろうけどお互い商売だからある程度のところまでで妥協しときました。
自信満々の企業名、製品名なだけあって機械の出来はなかなかのもんです。機械を作動してもモーター音はとても静か、機械自体の振動も全くありません。シューという刃物の風切り音だけが鳴っているような感じです。
これの用途はこのように角材の面取り専用です。刃物の回転がかなり高速でブレがないからなんでしょうね、「超仕上げ」と言うだけあって逆目に削っても一切ほじくれたり欠けたりすることがないんです。これ以外の付属の刃物に交換すればもっといろんな面取りもできます。
が、それでもこれは建具屋さんに特化した機械ですから用途がかなり限定されているのです。家具屋と建具屋は似ているようでやっていることは結構違うんですよ。いつか改良してもっといろんな加工に使えるようにしていきたいです。